月と星とカピバラとー宵の乙女的日常ー

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終遠のヴィルシュ(終ヴィル)救済√と特典の感想(ネタバレ注意)

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 前回の記事から10日以上経っていてびっくり。生きてます。卒論が……終わらない!!!好きなテーマで書いてるはずなのに、卒論って何であんなに億劫なのでしょう。この2週間ほどでパーソナルカラー診断に行ったり、人生で初めてブラのフィッテイングをしてもらったり、面白い漫画を見つけたりと色々ありましたが、それはまた次の機会に。

 さて、間が空きましたが引き続き終ヴィルの感想をば。イヴ、シアン、リュカ、マティスの救済√について。フルコンプから結構時間が経ってますが、意外と覚えている。珍しくやるじゃん。私の記憶力。ちなみにアドルフの救済√については、前回の記事で触れています。もちろんゴリゴリのネタバレなので、閲覧は自己責任。

 

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 そしてこの記事も、例の如くネタバレ有ります。閲覧は自己責任でお願いします。

 

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救済√全体の感想

 ハッピーエンドじゃありません。救済エンドです。これ超大事。「みんな笑顔でハッピーエンドだねえ」(瀬名泉風に)っていう大団円風エンドなのは、前記事のアドルフ√だけ。他は大なり小なり犠牲がある上での救済という感じ。主要キャラが命落としてたりとか、国がめちゃくちゃになってたりとか。

 とはいえ、シアン、マティス君は割とハッピー。イヴは人による。リュカ先生は……。ストーリー上、ゴリゴリのハッピーにされるより、ちょっと犠牲がある方が流れ的にしっくりくるので、私はいいと思います。

 救済√閲覧順は、リュカ→イヴ→マティス→シアン。救いが少なそうなキャラから攻めました。おかげ様で精神的な負担はかなり軽減されたかと。好きな救済エンドは、リュカ<シアン<イヴ<マティス。アドルフを入れるならば、彼の救済は三番目でしょうか。

個別の感想(攻略順)※ネタバレ注意!!!

リュカ救済エンド

 メリバ??これもある種のメリバになるの?!?!

カプシーヌによって暴走し、国中の人を惨殺しまくるリュカ先生を止めたい主人公。アンクゥと協力して、先生を止めにかかります。その方法は、彼を今世から解放してあげること。まあそれしかないよね。ナディアちゃんはカプシーヌに弄ばれて、自分は沢山の人を殺してしまって……。主人公はリュカ先生の後を追い、2人はあの世で幸せになるのでした。アンクゥに主人公を看取らせるのえっぐいな。やっぱ、リュカ√のMVPは彼よ。

 最後のスチルがヤバかったです。墓石ですよ墓石。乙女ゲーの最後のスチルが、抱き合ってるのでも口づけしてるのでもなく無機物とは。もはや振り切れすぎていて笑ってしまった。2人の名は「史上最悪の殺人鬼とその妻」として刻まれているよう。まあ、洗脳されていたとはいえ、リュカ先生の所業を考えると、ちゃんと埋葬されているだけましでしょう。

 ちなみにナディアちゃんは助かりませんでした。というか、先生が楽にしてあげた感じ。主人公の手により重症を負わされながらも、執念でカプシーヌをやっつけるまで生きながらえるリュカ先生、生命力がクマムシ並み。カプシーヌの「何故、その傷で生きている?!?!」という叫びに苦笑い。初めて気が合いましたね。実はダハト君もナディアちゃんを助けにいっていたりして泣きました。この二人、もっと早くに出会っていれば、ダハト君が他√であんなに暴走することはなかったんじゃあないでしょうか。

イヴ救済エンド

 カプセルの暴走によって、生ける死神と化してしまった主人公を追いかけるイヴ君。リコリスの花園で、主人公に求愛します。絶望している主人公に言葉で迫る迫る。誰にでも「あい」を振りまいていた男とは思えないほどの偏愛ぶりです。……成長したねえ君。イヴ君の求愛に心打たれた主人公は、罪悪感や懺悔を抱えながらも、2人で生きて

いくことを選択。この辺の台詞のやり取りが本当によかった。ライターさんすごい。そしてスチルもヤバい。周囲が燃え上がる中、跪いて主人公にリコリスの花束を捧げている姿がとにかく綺麗。

 けれど100%ハッピーにはならないようです。2人で生きていくとはいえ、イヴは既に体中を毒素に蝕まれているみたいで、長生きは出来そうにない様子。主人公もイヴが亡くなったら、後を追うつもりでいる。2人は残された短い時間を幸せに生きることに決めたのですね。蜜月はすぐに終わってしまうというのに、抱き合っている二人はとても幸せそう。

 これ、ハッピーエンドととるか、メリバととるかは人によるかと。とはいえ、シアンとアンクゥが2人を助けようとしてはいるみたいなので、ワンチャンイヴの寿命が来る前にどうにかなるかもしれないです。この先の結末は読み手に委ねますということなんでしょうか。救済エンドの先を描かれているステラワース特典はどうなっているのか気になるところ。

マティス救済エンド

 このエンディング一番好きーーー!!!

 愛の力でどうにか一番最初の人格を取り戻したマティス君。ジャンもといカミーユと対峙することに。20数年生きているカミーユよりも1年ちょっとしか生きていないホムンクルスマティス君のほうが、物事の道理が分かっているのが面白いです。マティス君の言う通り、以前と同じように「自分を愛してくれるロザリー」しか求めていないカミーユは臆病な人だなあと思います。もう一度ロザリーを振り向かせてみせる!!って姿勢のほうが人としてかっこいいぞ、カミーユ

 マティス君の言葉に次第にほだされていくカミーユですが、彼の犯罪の証拠隠滅を図ろうと黒幕(ダハト)がアジトを爆破か何かして崩壊させます。瓦礫によって主人公たちと分かたれたカミーユは、マティスに自分を置いて主人公を連れて行けと告げます。物理的に逃げることは不可能っぽいし、何よりロザリーの遺体をおいていくなんてことカミーユにはできないもんね。マティスは後ろ髪をひかれながらもカミーユをおいて逃げることに。「兄さん」呼びしんどい。あんなひどいことばっかりしてきた相手に対して懐が広すぎるよマティス君……。根城が崩れゆくなか、冷たいロザリーを抱き寄せ、口づけるカミーユの様子がとても良きです。ここで、マティス君を造るのに使われた細胞が、カミーユとロザリーの子供のものだったことも判明。

 一方、アドルフたちの手助けもあって、何とか逃げおおせた主人公たちですが、マティス君はホムンクルス。毎夜、データのインストールだかなんだかをしないと生きられない身体。そして、そのデータは崩れてしまったカミーユの根城にあったわけで、マティス君が正常でいられる時間はほんの僅かしか残されていません。助けて!!シアえもん!!!海の見える岩場で2人「また出会って恋におちる」ことを誓ったところで、マティス君の記憶媒体は限界を迎えるのでした。ここ!!!スチルが美麗すぎる!!夜の海と美しい星空をバックに、2人が口づけているのがとてもロマンチックで素敵。イラストレーターさんがめちゃめちゃこだわって描いたのが伝えわってくる。

 そして数か月後。研究室でシアンとダハト君が何やらお話しているよう。……なんと!マティス君がリライバーとして蘇ったみたい。どうやらカミーユが死の間際に、マティス君についてのデータを研究所に送っていたようです。やっぱシアえもんよ。けれどリライバーとして復活したマティス君にはかつての記憶は一切残っていません。それでも本能みたいな部分には主人公を愛していたことが残っていたのでしょうか。再び出会った主人公にマティス君は一目で恋に落ち、主人公も喜んで彼を受け入れます。そして、2人の恋はまた始まるのでした。

 あー!!好き!!!めっちゃ好き!!!こういうのドラマチックで本当に素敵だなあと思います。マティス君と主人公の二度目の恋って、カミーユとロザリーのIFだったんじゃ?と思うとちょっと切ないですが。カミーユが悪い方向に暴走しなければ、あんな未来もあったもかもしれない。

シアン救済√

 安心と安全のシアン√。トリに残しておいて良かったです。要約すると、感情を兼ね備えた最強のリライバーに生まれ変わったシアンさんが、研究所での権力を握り直して無双する感じ。主人公の体質の原因とかは明らかにならずに終わりますが、そこは天才シアンさん。愛する人のためにこれから奮闘することでしょう。ちゃんと解決する未来しか見えない。安心安全。ストーリーとしては蛇足感がありましたが、ダハト君の企みも死という強制退場で解決するので問題なさそう。なんか最後扱いが可哀そうだったよ、ダハト君とサロメさん。

 それから糖度がぶっちぎりで多かったです。他のキャラと比較すると、お砂糖を履きそうなほど甘い甘い。こういうドシリアスな作品でも一つはこんな感じの√があるとちょっと和むよね。たまにシアンさんの実年齢がおじいちゃんということを思い出してしまって困るけど。

特典類※ざっくり概要だけ。ほぼネタバレなし  

特典系はいずれも若干ストーリーの核心に触れているので、フルコン後に読んだり聴くたりするのがおすすめ。ただし小冊子は後味悪めなので、人によっては救済エンド攻略前に目を通した方がいいかもしれません。

予約特典ドラマCD「せめて、今宵幸せな物語を」

 リュカ先生の教え子たちのために、みんなで協力してオリジナルの本を作るお話。小説家と偽ったアンクゥが「自分のつくった」物語を紹介しますが、いやいやそれってあれですよね?!  各々の趣味嗜好が何となく知れます。シアンとアドルフが面白いかも。

限定版特典ドラマCD「希望、それは渇望する未来」

主人公の誕生日をお祝いするため、男性陣が奮闘するお話。主人公が好きすぎて市場であれもこれもとプレゼントを爆買いするリュカ&アンクゥペアが癒し。主人公に似合うレースやお洋服のお話なんかもしてます。イヴが料理しようとするのを陰で他のキャラが必死に阻止するのも面白いです。

各々がどんなプレゼントを用意しているかにも注目!

限定版特典小冊子

 各キャラ正規絶望エンド(スチルがある方)後のお話です。絶望の先に絶望があるなんて誰が思ったよ。特にリュカ、シアン、イヴがえぐい。もうやめたげてよお!!男性陣のライフはもうゼロよ!!!イヴのお話、ちょっとだけBL描写あったので要注意。ステラワース店舗特典の小冊子は救済エンド後のお話だそうなので、ハピエン主義の方はそちらの方がいいかも。まあ終ヴィルなので、本当にハッピーか保証はしませんが。あとステラ特典もやはりBL描写があるっぽいので地雷な方はお気をつけを。