月と星とカピバラとー宵の乙女的日常ー

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終遠のヴィルシュ(終ヴィル)イヴ√中途・絶望エンド感想(ネタバレ注意)


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 イヴ√攻略終わったので、感想を。例の如く、中途・絶望エンドのみ。今回はメイン攻略対象だけあって、ストーリーに力が入っていて面白かったです。※ネタバレ有なのでプレイ後の閲覧を推奨します。

上記確認したらスクロール↓↓↓↓

 

 

 

 

 

 

 


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■イヴ(CV #斉藤壮馬
年齢:18歳

テーマ【愛】

博愛主義者で、悪事さえも場合によっては受け入れるものだという考えを持つ。
幼い頃に事故で負った火傷が原因で親に捨てられた。

人を愛し、助け続けていれば
いつか自分を愛してくれる相手に出会えると信じている。

 

ストーリー

 便利屋のお仕事を手伝うことになった主人公。過去の火事でイヴに火傷を負わせてしまったことに罪悪感を抱きつつも、心優しい彼に惹かれていく。

 少しづつ縮まる2人の距離。「死神」である主人公を忌避していた町の人々の態度も、2人の仲睦まじい様子を見て、柔らいでいく。

 だが、そんな今までにない幸福な日々も、「変死体」の大量発生によりあっさり潰え……

感想

  メイン攻略対象に相応しい骨のあるシナリオでした。イヴの博愛主義的な、悪く言うと表面上だけの「あい」が、主人公と恋に落ちることで、本当の意味の「愛」に変わっていくさま。

  変死体事件の発生により、手のひらを返し主人公とイヴを糾弾する住民の恐ろしさ。主人公は兎も角、イヴすらも殺そうとするの怖すぎる。

 そして、主人公1人を犠牲にして、国を救うことの是非。これセカイ系(※要はヒロインを犠牲にして世界を救うか、自分の感情論で助けて世界を滅ぼすかというあれ)大好きな身としてはたまらん……!シアンとの対峙は胸アツ。シアンさんってやっぱりマッドよね。偽善的な愛をばらまいていた男が「他人の命よりどんなに罪深くても主人公の命を優先したい」とまで言えるようになるの、成長を感じる。

  これまでの√が攻略キャラが抱える問題という狭い範囲に焦点が当てられていたのに対し、今回はアルペシェール国全体を巻き込んで、主人公とイヴの恋愛が進むのが、メイン攻略対象っぽくてよかったなあと。諸々の謎もかなり回収されてすっきり。主人公の出生や、国を蝕む「死の呪い」の正体が判明したの何より。

 糖度は他√よりも控えめ。対象の性格があんな感じ(博愛主義的)なので仕方ない。火傷の後を主人公に見られた時のイヴ君が可哀そうで可愛いかった。常に優しさで身を守っているタイプのキャラが、トラウマに直面して怯えたり幼くなっちゃうの、良くない?

例の描写について

 いや、ごりごりに匂わせてくるじゃん?びっくりしちゃった。よほど鈍くなければ、気付くでしょ。彼の恋愛感情がストーリー内の事件にしっかり絡んじゃってるあたりどうなのと思います。あれ乙女ゲーでやる必要あったのか……?地雷の人沢山いるだろうに。ライターさんの力量ならわざわざ彼の思いを恋愛のそれにしなくとも、ストーリーの展開は出来たのでは?

エンディング

中途エンド1

 モブにリンチされて死亡エンドその2。住民の気持ちも分からないではないんだけど、手のひら返しが過ぎる。事件が起こるまでは、君たちセレスちゃんのこと「意外と普通の女の子」とか「イヴとお似合い」とか言ってたじゃん……。怖えよ。

中途エンド2

 イヴを巻き込んだことに罪悪感を抱き自殺。自分を庇っているせいで好きな人が辛い目に合うのってしんどいよね……。

中途エンド3

 ヒューゴに殺される。だから!匂わせが過ぎるんだよ!!「無自覚だったのか。」ってやつ、必要だっただろうか…?彼が主人公を嫌うのはまあ当然だとは思うんだけど。

絶望エンド1

 国を覆う「死の呪い」に対抗するため、自身が犠牲となることを決めた主人公。シアンに協力し、主人公の力(体質)を引き出してクローン体を作るためのカプセルに自ら入る。そこへ主人公を救いにイヴが突入。何とかシアンとの決着をつけるも、次の瞬間、カプセルを管理するシステムが暴走。その結果、主人公の力が急激に引き出され、周囲は毒素と炎で汚染された状態に。このままでは、イヴを殺してしまうと、主人公はある決断を。

 数日後、目を覚ましたイヴは、ダハトにある場所に連れていかれる(ダハト君て基本生き残るよね)そこには、一面の黒いリコリスに紛れて、赤いリコリスが群生していた。そしてその根元には主人公の金色の髪が。主人公は生きたまま埋められ、アルペシェールを救う存在になっていた。あまりの結末に絶望し、イヴは主人公の後を追ってあの世へと旅立つ。

 これは上質なメリバ。クローン体ではなく、自らが生き埋めにってえぐすぎますね。

絶望エンド2

 1と同じ経緯で、システムが暴走。自分が真の‟死神”になってしまったことに絶望した主人公は、死に場所を求め、研究所を抜け出す。リコリスの花畑に辿り着くも、能力はますます暴走し、周囲は炎に包まれる。そこへ主人公を追いかけ、イヴが。炎をものともせず、主人公のもとへ踏み出し、手を伸ばす。「お迎えにあがりました。リコリスの姫君」って台詞が最高。しかし、炎は容赦なく襲い掛かり、イヴは呆気なく焼死。絶望で狂ってしまった主人公は、黒焦げになったイヴの手を取り口づける。

 白骨化(リュカ√)の次は焼死体かよ!と心の中で突っ込んだ。スチルがおぞましくも、綺麗。自分の力で愛する人を殺しちゃったんだもんね。それは狂うわ。

判明したこと

・主人公の生まれと見に宿した「死の呪い」の真相→遺伝子的なあれということは、アンクゥさんの「死の呪い」を抑え込んだ手段は、初対面の時セレスの唇についたアンクゥさんの自身の血にあるのでは?セレスの遺伝子に絡んでいた他の染色体は恐らくアンクゥさんの。

・アルペシェールを覆う「死の呪い」の真相。アンクゥの言った主人公が「死神」であ理由、伏字■■■■の■■■は「リコリスの仮想毒」かな?言い換えの■■■■■の■■■■■は「ひがんばなの多因子疾患」?

・扮した三冊の学問書の行方。イヴ、リュカ、マティスの家に伝承。

・シアン√の「セレスちゃんの口調や容姿に覚えがある」というシアンさんの発言→主人公の両親のこと

・シアンさんがイヴ君を特別視していた理由。まさかのパンも関係していた件

・イヴがリコリスを愛でる理由。

・イヴの家系(味覚音痴すらも伏線とは誰が思っただろう)→漂流者の子孫はまさかのこっち。となるとアドルフは?

・変死体の真相

・アンクゥはかなり前(漂流者が表れたころ)から同胞の姫君(恐らく主人公)のために動いている。リコリスを守護するようイヴの先祖に伝えたのもアンクゥ

追加疑問点

・変死体多発のきっかけであるハッキングの犯人→考えたくはないけどダハト君怪しい。まだワード、ダハト君ぜんぶ埋まってないんだよね。あと恐らくマムも。

・研究所にいたリュカ先生を助けた人物

・イヴ絶望エンド後の、アンクゥのモノローグ→タイムリープもの、時間逆行ものでよく見る感じの台詞だが?アンクゥが相当前からセレスのために動いているのももしや。「死の呪い」を解決した後にシアンが取り組みたいといっていた「時空の流れ」に関する研究も気になるところ。

・未だ拾われないアドルフのバックグラウンド→上と併せて考えるとアドルフ=アンクゥもあり得なくはない。アドルフとアンクゥが共通√っぽいのも気になる。