月と星とカピバラとー宵の乙女的日常ー

お洒落もオタ活も頑張りたいオタク。

2021年11月上旬の気になる新刊ー文庫編ー

 

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 来月上旬の新刊(1日~15日)で気になるものをまとめてみた。下旬刊行ものも後日。個人の趣味にしか配慮していません。漫画版もやりたい。

参考はこちら。調べるのが難しいので、ハードカバーや雑誌類は除外。

文庫発売日一覧 | ほんのひきだし (hon-hikidashi.jp)

文庫

11月4日

 ウエスト・サイド・ストーリー【新訳版】/アーヴィング・シュルマン/早川書房

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ミュージカルの定番・ニューヨーク版『ロミオとジュリエット』が新訳で刊行。12月公開の映画版の予習もかねて買っておきたい一冊。

 

11月8日

 テヘランでロリータを読む/アーザル・ナフィーシー/河出書房

f:id:oborodukiyo0312:20211029051640j:plainイスラム教国家であるイランで、ヴェールの着用を拒否し、大学を追われた著者が開いた読書会を描く。イランで生きる女性たちの不自由、そうした状況下において文学がどのような役割を果たすのかに注目。

 

11月9日

 レフトハンド・ブラザーフッド(上・下)/知念実希人/文藝春秋

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天久鷹央の推理カルテ』『仮面病棟』の知念先生の新作。ミステリ×医療と言えばやはりこの方。知念先生少し前Twitterが荒れてたけど、どうなったんだろう。

 

 モンテレッジオ 小さな村の旅する本屋の物語/内田洋子/文藝春秋

f:id:oborodukiyo0312:20211029052901j:plainイタリアの山奥の村・モンテレッジオではかつて本の行商でイタリアを旅し、生計を立てている人たちがいた。彼らの子孫を追いかけ、本についての話を綴ったノンフィクションが文庫化。内田洋子氏といえば、「ミラノの太陽、シチリアの月」等で有名なイタリア在住のエッセイスト。今月最も注目している作品。

11月10日

 続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー(3)/佐島勤/電撃文庫

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魔法科高校の劣等生シリーズの大学生編、第3巻がいよいよきちゃー!達也と深雪の活躍に今後とも目が離せない!

 

 

11月12日

マンスフィールド・パーク/ジェーン・オースティン/岩波書店

f:id:oborodukiyo0312:20211029055035j:plainオースティンと言えば、その巧みな人物描写が特徴。どんな登場人物も「いるいる、こんな奴!」ってなってしまうのよね。古い作品なのに共感できてしまう。本作はオースティン史上最も内気な主人公とのことで、『高慢と偏見』や『ジェーン・エア』とはまた違った面白さがありそう!

 

こんなにエロい古事記の神々/林義人/河出書房

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日本列島は神様のS〇Xによって生まれた?!?!神話って一見難しく思えるけど、実はそんなでもない。ギリシャ神話とかも大概やばいしね。「エロ」に対する好奇心は古今東西いつの時代でも変わらないもの。

 

魂の形について/多田智満子/ちくま学芸文庫

f:id:oborodukiyo0312:20211029060711j:plain鳥や花、蝶、蜜蜂どんなものにも宿っている「魂」の形について思案したエッセイ。魂というものは本当に存在するのか?肉体との関係性は?「アニミズム」という概念のある日本人ならではの切り口だなあと思います。詩人のエッセイって読んだことがないので、どんな感じか今からワクワク。章タイトルが「漂えるプシュケー」や「心臓から蓮華へ」などロマンチック。

江戸衣装図絵 奥方と町娘たち/菊池ひと美/筑摩書房

f:id:oborodukiyo0312:20211029062214p:plain約260年も続いた江戸時代。女性の着物の柄や帯の結び方、アクセサリーなどがどんな風に変化していったのかをカラーイラストで紹介。お洒落が好きな人は純粋に楽しめるし、イラストを描いている方なんかは参考になりそう!同日に男性バージョンも刊行予定。

 

つげ忠男コレクション/ちくま文庫

f:id:oborodukiyo0312:20211029063004j:plainアングラ・サブカル的な作風の漫画、所謂ガロ系の巨匠・つげ義男の珠玉の作品を選出し収録。本書籍に収録されるのは、「ガロ」以降の作品群とのことなので、ガロとはまた違った味がありそう。吉田類との初対談もあるそうです。

 

11月15日

茉莉花官吏伝 十一 その才、花と共に発くを争うことなかれ/石田リンネ/KADOKAWA

f:id:oborodukiyo0312:20211029063820p:plain官吏としてどんどん手柄をたてる茉莉花が、次に与えられたミッションは潜入調査?!この作品、流行りの中華風ファンタジーのなかでも上位の面白さなんです!人より“ちょっと”記憶力のいい女性官吏・茉莉花と皇帝・珀陽のもどかしい恋模様?がたまらない。

 

女王オフィーリアよ、己の死の謎を解け/石田リンネ/KADOKAWA

f:id:oborodukiyo0312:20211029064835j:plain上の茉莉花官吏伝と同じ作者さんの作品。洋風の物語は「おこぼれ姫」シリーズ以来では?何者かに殺害された女王オフィーリア。彼女は妖精に与えられた死後10日の猶予を使って、自分を殺した人物の正体を追う。王宮ものしかも復讐系ジャンルなので、権謀術数とか駆け引きが楽しめそう!大いに期待。