月と星とカピバラとー宵の乙女的日常ー

お洒落もオタ活も頑張りたいオタク。

宝石商リチャード氏のロイヤルミルクティーを作ってみたー煮出しミルクティーとレンチンずぼらミルクティー飲み比べー

 『宝石商リチャード氏の謎鑑定』シリーズは、集英社オレンジ文庫より刊行されているライト文芸シリーズである。

 類稀な美貌の宝石商・リチャードと彼のお店でアルバイトとして働く大学生・中田正義の2人が宝石にまつわる謎を解き明かすという内容の本作は、辻村七子氏の巧みなストーリー展開とキャラ設定と、雪広うたこ氏の美麗なカバーイラストが好評を博し、累計発行部数80万部にも及ぶ、大人気作品となっている。

 現時点で既刊は11巻、2020年には朱夏によってアニメ化もされた。

f:id:oborodukiyo0312:20211009052700j:plain

 そんな本作における主人公のひとり・リチャードは大の甘党であり、ロイヤルミルクティー過激派。この作品7巻までは基本、一話完結型となっているのだが、ほぼ毎話ロイヤルミルクティーが登場するほどである。

 彼が認めるロイヤルミルクティーのかたちはただひとつ。鍋で煮出したミルクティーだけ。

湯を沸かした鍋に、でかいプラスチックスプーンてんこもりの茶葉を叩き込み、強火でぐつぐつさせ、紅茶の色が出てきたところでミルクを投入、煮立った泡が鍋の縁までぽわぽわ迫ってきたところで火を消す。お盆に載せた二つのカップに、かわるがわる茶こしをかざして、リチャードは鍋からミルクティーを注いだ。

                 『宝石商リチャード氏の謎鑑定』p70より

 ちなみにリチャード氏はイギリス人であるが、このロイヤルミルクティー、日本が発祥である。イギリス生まれイギリス育ちの生粋の外国人である彼が、ロイヤルミルクティーを愛するに至った経緯は、その複雑な家庭環境にあったりする。彼の置かれた立場もまた、本作の見どころなので是非確かめてみてほしい。今日はそんなリチャード氏の大好物・ロイヤルミルクティーをなるべく本作の通りに作ってみた。

 材料はこちら。

・茶葉(アッサム)9g

・水 100ml

・牛乳 200ml

 茶葉はお茶専門店ルピシアで購入したミルクティー用のもの、牛乳はスーパーで売っている明治の「おいしい牛乳」である。

 なお、作中では、使用する茶葉やミルクの量の記載がなかったため、Youtubeにあった動画を参考に決めさせてもらった。参照した動画は以下の通り。「宝石商」アニメのキャスト・内田雄馬氏によるミルクティーづくりの動画と、執事喫茶スワロウテイルロイヤルミルクティーの解説動画である。

(1) 宝石商リチャード氏の謎鑑定 / 内田雄馬のだいたい3分間クッキング① - YouTube

(1) 美味しいロイヤルミルクティーの淹れ方 - YouTube

 手順は次の通り。

1、水100mlをコンロで沸騰するまで温める

2,沸騰したら茶葉を全て投入し、2分ほどぐつぐつ煮込む。

 

f:id:oborodukiyo0312:20211009060314j:plain

煮込んだ後はこんな感じ。中心の粒粒の塊が茶葉、端っこの茶色い液体が紅茶のエキスが煮出されたものである。……控えめに言ってもまずそう。手順はあっているはずだが……。とりあえず続けてみよう。

3、牛乳を入れ、再度コンロの火にかける。鍋の縁が泡立ってきたら火を止める。

f:id:oborodukiyo0312:20211009061305j:plain

そうするとこんな感じに。なんだかロイヤルミルクティーっぽい色味である。茶葉の香りもふわっと匂ってきた。

 これを茶こしで茶葉を分離し、カップに注げばリチャード氏の大好物ロイヤルミルクティーの完成である。

f:id:oborodukiyo0312:20211009062157j:plain

 完成までの時間は5分ほど。案外お手軽であった。

 さて、試飲といきたいが、その前に味の比較用に私が普段作っている「ずぼらミルクティ」も用意しておく。

こちらはもっと簡単。

ティーバッグ2個(ホチキス止めされていないもの、リプトンのイエローラベル等)をカップに入れ水60mlを入れて、軽くレンチン。温まったらそこに牛乳120mlをいれ、「牛乳モード」に設定し再度レンジへ。取り出したら1分置いた後、ティーバッグを取り除く。以上。

f:id:oborodukiyo0312:20211009063138j:plain

こちらも完成したので、さっそく二つを飲み比べてみる。

 まずはいつものずぼらミルクティー。普通に美味しいんだけど牛乳の主張が強い。紅茶感が弱い。

 次に鍋で煮出したミルクティー

……………!!!!

 なにこれめちゃくちゃ美味しい!まず口に運んだところで、茶葉のいい香りが鼻を通り抜けていった。そして何と言っても驚いたのは、その味。紅茶がしっかりと主張している。前者では、口に入れた瞬間、牛乳の濃さが圧倒的だったが、こちらはまず茶葉が前面に出てくる。その上でミルクがちゃんと馴染んでいて、紅茶の味は楽しめつつも、牛乳の甘さ、まろやかさが楽しめる。お店で出てくるロイヤルミルクティーそのもの。

 これは、リチャード氏が過激派になってしまうのも多いに納得である。

 けれどこちら茶葉の消費量が半端ないので、今後は、普段はレンチンずぼらミルクティー、週1の贅沢でリチャード氏のミルクティーを楽しもうと思う。

 

 

 

にほんブログ村 にほんブログ村へ

 

にほんブログ村