月と星とカピバラとー宵の乙女的日常ー

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終遠のヴィルシュ(終ヴィル)マティス√感想(絶望エンドのみ)※ネタバレ注意

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 シアン√に引き続き、マティス√も無事クリア。やっぱり、シアンさんから攻略しておいてよかった…!今回えぐすぎ……。でも、お話としてはかなり良質だったなあ。シアン同様絶望エンドのみ。ネタバレ注意。閲覧は自己責任です。

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ストーリー

 兄の仇である死刑執行人の死が受け入れられず、屋敷に引きこもってしまったマティス。執事のジャンは主のそんな様子を見かねて、施設の金銭援助と引き換えにセレスをメイドとして雇い入れることを決める。セレスの優しさに救われ、少しずつ元気を取り戻すマティス。2人の間にはいつしか淡い恋愛感情が芽生えるまでに。が、順調に育まれてきた2人の関係性は、死んだはずの死刑執行人が再度現れたことによって不穏な方向へ。突如豹変したマティスの人格。ジャンの恋人‟ロザリー”。娼婦の間で広まる「配達人」の噂。研究所から盗まれたとあるデータ。全ての伏線は集約し、そして残酷すぎる真実が明かされる。

 

感想 ※シアン√以上にネタバレが含まれます

 この√めちゃめちゃ面白かった。出てくるワードの一つ一つ、些細な出来事の一つ一つが全て伏線。え、あそこもそしてあそこも伏線だったの?!と驚かされる。そして、作品のキャッチコピー通り‟絶望”すぎる真実とエンディング。「やめて。やめてあげてよお!」と何度心の中で叫んだことか。えぐい。えぐすぎる。ゲームの鬼仕様上、まだ救済エンドは解放出来ていないが、これは100%救済は無理なのではなかろうか。お話としては面白いが、感情移入してしまうと大ダメージを受けること必須。

 マティス君の初々しい言動とか、男の子ではなく男性を感じられる場面とか、序盤はにやにやさせられっぱなしだったのに。人見知りのマティス君が、往来で主人公と手を繋ぐところと、2人で小説を作っているところが最高でした。まあそのマティス君が書いた小説も残酷な真実へのフラグなんだけど。天崎さん、ヒプマイとアイチュウでしか存じ上げていなかったのだけど、泣きと狂いの演技うますぎる。

 とりあえず執事は絶許。共通√から既に隠しごとの一つや二つありそうだなあと思ってはいたし、こいつ本当は兄ではと考えたりもしたけども、まさか…ねえ……?何だかんだマティス君と主人公を助けてくれるポジなのだろうと思っていた自分、浅い。ロザリーにあんなに愛情を抱けるんだから、その3分の1くらいはマティス君を思う気持ちが芽生えても良かったんじゃないですか?!?!

 

エンディング各種

絶望エンド1

 マティス闇落ちエンド。ジャンもといカミーユによって監禁された2人。カミーユは最愛の恋人・ロザリーを蘇らせるため、ホムンクルスであるマティス君を実験体に。これから毎日マティスの人格を別人に入れ替え、主人公にどうあたるか観察するそう。マティスは、自分が主人公を害する,可能性を恐れ、主人公を逃がそうとする。だが、カミーユの手からは逃れられず、主人公はまたしても捕まることに。

 そしてカミーユは「気が変わった」と発言し、主人公を殺害。主人公の遺体を見せられたマティス君は、発狂、そして闇落ち。主人公を蘇らせるため、マティスカミーユと同じ「配達人」になるのでした。という終わり方。

 惨い。あのマティス君が人殺しになってしまうのがきつすぎる。娼婦の命を犠牲にして蘇らせられても、主人公は喜ばないと思うぞ……

絶望エンド2

 メリバ風。上と同じ話の流れで、主人公が逃げなかった場合。毎日別人の人格へと変えられるマティス君。ある時は暴力的な人格に、またある時は卑屈な人格に。だが、マティス君がどんな人格に変えられようと、彼からどれほど暴力を受けようと、屈せず彼を受け入れる主人公。

 けれども、結局、カミーユの実験にマティス君本来の感情は抗いきれず、ある時から、マティス君は自分を‟カミーユ”、そして主人公を‟ロザリー”と思い込むように。(マティス君はいろいろな人物のデータを基に作られたホムンクルスで、その基となったデータにはカミーユの記憶も含まれているため)

 その結果を見て満足した様子のカミーユ。主人公は監禁から解放され、表向きはマティスに嫁ぐことに。もちろんマティスは自分をカミーユと思い込んだまま。主人公は今後「ロザリー」として、カミーユの人格を宿したマティス君と添い遂げるのでした、という結末。

 自分を自分として見てもらえないまま、愛されるってしんどくない?!主人公もそのうち狂ってしまって、自分をロザリー、マティス君をカミーユと思いこむようになるのろうか……。それならある意味幸せにはなるけれど。そしてアンクゥとの契約を破棄したってしれっと書いてますが、自分にかかった死の呪いを放置して大丈夫か??今まで「死神」として人を殺してきた自覚のある彼女が、半ば心神喪失状態とは言え、その選択をするの少し疑問。

 

判明したこと

マティス君の生い立ちについての諸々と本当の仇

・リライバー技術、というかリライバー化のために保管されたデータは悪い意味で汎用性が高い(今後別√でも似た事案が出てくるか?!)

・共通バッドエンドに登場した謎の小瓶。あそこで主人公を殺害したのってカミーユ

・死刑執行人、喋れた。多分重要ではない

マティス君√はあんまり全体的な謎に絡んでこないっぽいので、目新しい発見はなかったなあという感じ。

 

追加の疑問点

・配達人おびき寄せ作戦時に登場した病院の院長(カプレーゼみたいな名前の…。この人の名前何故か覚えられないんだ…)の目的。本当に何の意図もなしにあの場に来たのだろうか。

カミーユのろくでもない計画に加担した人物。シアン√の王族を手引きした謎のリライバーと同一人物?

 

 次はリュカ先生攻略します。悪い予感しかないんだけど……